こんにちは。働くデブです。
NHKでやっていた特別支援学校について取り上げている番組を観て、ふと思い出したことがあります。
私の中学の先輩(と言ってもお会いしたこともないぐらい上の先輩)に、片腕の剣士がいました。
生まれつき手首から下がなかったのかな、確か。
片腕で剣道をしてらしいのですが、それがなんと、石川県で個人優勝、北信越ブロックも優勝、全国大会でも結構上までいったという、実績のある先輩でした。
頭もよくて、高校は県内1番の進学校に進まれたそうです。
先生から一度だけその先輩の話を聞いたことがありますが、他の選手と同じメニューをこなしていたし、なんなら誰よりもストイックな方だったとか。
しかもその時代のうちの中学の練習内容といえば、今では大問題になるレベルで地獄なので。。本当に尊敬します。
ただ、その先輩は中学3年間でたった一度だけ。たった一度だけ、先生にお願いしてきたことがあるそうで。
それは、竹刀のささくれが利き腕に刺さってしまった時に、それを抜いてほしいということでした。
中学3年間でお願いしてきたことは、本当にたった一度、それだけだったそうです。
先生はあえてその先輩を他の人より厳しく接していたそうなんですが、その時は思わず泣いてしまったそうです。
その話を聞いた時、ある程度頑張っている自負があった当時の話は、自分なんてまだまだだなーと思いました。
ちなみに、高校生の時に、とある体育大学(日本屈指の強豪大学)でも別の片腕の剣士と剣を交えたことがあります。すっごい強かったです。今は教員をされているそうです。
人間、何かしら持っていないものはある。
それをふまえて、どう補って、そしてどう強みを伸ばして生きるかだけ。
どちらにせよ前向きに生きていくことが大事かな。